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バーンアウト(燃え尽き症候群)とは?原因や症状、対処法について

バーンアウト(燃え尽き症候群)は、長期間にわたるストレスや負荷、緊張などが原因で、仕事や学業などの日常生活に対して、無気力感や意欲の低下、やる気の減退、身体的な疲れや病気の症状が現れる状態を指します。

具体的には、職場での人間関係のストレス、過剰な業務量、責任の重圧などが原因となることが多く、長期間にわたって続くと身体的、精神的な健康に影響を与えることがあります。

この症状が注目されるようになった背景には21世紀に入ってからの急速な社会変化によるグローバル化や情報化に伴い、競争社会が激化し、仕事や社会活動に求められる負荷が増加しているためと考えられます。

また、労働環境の変化によって、職場での人間関係や仕事の内容にストレスを感じる人も増えており、さらにCOVID-19のような感染症流行によって、経済的不安や社会的孤立、健康への不安なども加わり、燃え尽き症候群の発症率が高まっているとされています。

 

バーンアウト(燃え尽き症候群)の例としては、長時間働かなければならない仕事、プレッシャーや責任の大きい仕事、ストレスの多い環境での仕事、マネージャーとしての役割に不適格な人がリーダーシップをとる組織などが挙げられます。また、私生活でのストレスや負担、孤独、健康上の問題、家族の問題などもバーンアウト(燃え尽き症候群)の原因となることがあります。

治療法としては、ストレスの原因を取り除くこと、適切な休息や睡眠をとること、適度な運動や趣味などの余暇活動を行うことが挙げられますが、専門家のカウンセリングや心理療法、医療的な治療が必要な場合もあります。

 

バーンアウト(燃え尽き症候群)の主な原因

  1. 長時間労働や仕事の過剰な負荷:仕事量が多く、時間外労働が多い場合、身体的な疲れやストレスが蓄積され、燃え尽き症候群のリスクが高くなります。
  2. 仕事とプライベートのバランスの悪さ:仕事とプライベートの時間の使い方がうまくいかず、常に仕事に追われる状況が続くと、ストレスがたまりやすくなります。
  3. 仕事のコントロール不足:仕事のやり方や進め方に対するコントロールが不十分な場合、自分の力では何も変えられないと感じ、無力感が生じることがあります。
  4. 人間関係の問題:職場の人間関係がうまくいかず、ストレスやトラブルが多発する場合、燃え尽き症候群のリスクが高まります。
  5. 仕事の意義や目的の欠如:仕事に対する意義や目的が見いだせない場合、やりがいやモチベーションが低下し、燃え尽き症候群に陥る可能性があります。

バーンアウト(燃え尽き症候群)の事例

  1. 企業の社員:長時間の業務、プレッシャーの高い環境、過剰な責任などが原因で仕事に対するモチベーションが低下して、疲れがたまってしまう。
    結果として、仕事の成果が出せなくなり、身体的、精神的な不調が生じる。
  2. 医療従事者:緊急性の高い状況に直面することが多いため、常に高いストレス状態に置かれる。
    また、長時間の勤務や過剰な業務量なども原因となり、バーンアウト症状を引き起こす。
  3. 学生:長時間の勉強や試験への不安、将来の不安などが原因で、ストレスがたまりやすくなってしまう。
    適切な休息や適度な運動を行わず、長期的にストレスを溜め込むと、バーンアウト症状が現れることがある。
  4. 自営業者:自分自身でビジネスを運営することが多いため、常に責任を感じ、ストレスを感じやすい。
    また、長時間の労働や、ビジネスの失敗などが原因で、バーンアウト症状を引き起こすことがある。

以下に、具体的な影響とその対処法を紹介します。

【身体的な影響】

  1. 疲労感や倦怠感:体が疲れている状態が続くため、常に疲れや倦怠感を感じます。
  2. 頭痛やめまい:ストレスや緊張が続くことで、頭痛やめまいが起こることがあります。
  3. 胃腸の不調:ストレスによって胃腸が緊張し、胃痛や下痢、便秘などの不調が起こることがあります。
  4. 免疫力の低下:ストレスが長期間続くと、免疫力が低下し、風邪やインフルエンザなどの病気にかかりやすくなります。

【精神的な影響】

  1. 気分の落ち込みや不安感:疲れやストレスが続くことで、気分が落ち込んだり、不安感を感じたりすることがあります。
  2. 集中力や記憶力の低下:疲れやストレスが原因で、集中力や記憶力が低下し、仕事や日常生活に支障をきたすことがあります。
  3. 睡眠障害:疲れやストレスが原因で、睡眠の質が低下し、眠りが浅かったり、中途覚醒が多かったりすることがあります。

【対処法】

  1. 自己ケアを優先する:自分自身の健康と幸福を優先し、身体的、精神的、社会的な健康を維持するための時間を確保することが重要です。
    十分な睡眠、バランスのとれた食事、運動、趣味やリラックスする時間を持つことが重要です。
  2. ストレスの軽減:ストレスを減らすことができるように、自分自身のライフスタイルを見直すことが重要です。
    例えば、仕事やプライベートのタスクをより良く分散する、時間管理を改善する、ストレス解消法を学ぶ、コミュニケーションを改善する、助けを求めるなどの方法があります。
  3. 良好なサポートネットワークを作る:親しい友人や家族、同僚、メンターなど、あなたをサポートしてくれる人々との良好な関係を築くことが重要です。
    彼らと話し合い、フィードバックを求めることができます。また、カウンセリングやサポートグループなどの専門家の助けを受けることもできます。
  4. 自分自身の目標を再評価する:自分自身の目標と価値観を再評価することが重要です。
    あなたが達成しようとしていることが自分にとって意味があるかどうか、また、あなたがやりたいことにフォーカスしているかどうかを考えることができます。
  5. 休息を取る:休息を取ることが重要です。休暇を取る、週末を自分自身に取っておく、リラックスする時間を持つことができます。
    また、瞑想やヨガなどのリラクゼーション法を学ぶこともできます。
  6. 専門家の助けを受ける:場合によっては、専門家の助けを受けることが重要です。
    カウンセリング、心理療法、または専門家によるコーチングを受けることができます。

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燃え尽き症候群が注目されるようになった背景

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