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-後ろ蹴り

危険行為として、どのような場所でも禁止となっていたはずの、馬に後ろ蹴りさせる行為が、人が密集した場所であれどこであれ、2016年の例大祭でも行われてしまいました。
被食種である馬は、臆病で敏感です。後ろ蹴りは攻撃ではなく馬にとっては防御。不安や危険から遠ざかろうとする行動です。その臆病な性質を利用し、心理的抑圧、恐怖を与えて後ろ蹴りさせるという行為は、「危険行為」であるだけではなく、環境省の示す「虐待に該当する可能性」のある行為でもあります。

足の付け根を刺激する、綱で馬の下半身を叩く、後方から脅かす、ハミを強く引っ張り痛みを与えるという方法で2016年も行われてしまった「後ろ蹴り」は、その様子が撮影されている動画を検証すると、当日思いついて即興で行われたものではなく、練習の段階から「後ろ蹴り」をさせるべく仕込んでいたことが分かります。

後ろ蹴り 2016年動画

後ろ蹴りさせている(28番 こ粋連乃會)

41分5秒 後ろ蹴りさせている(28番 こ粋連乃會)

4分29秒 後ろ蹴りさせている(32番 清水同志会)

46分33秒 後ろ蹴りさせている(32番 清水同志会)

4分 後ろ蹴りさせている(32番 清水同志会)

17分28秒 後ろ蹴りさせている(9番 熊工會 飾馬奉納団)

1分27秒 後ろ蹴りさせている (9番 熊工會 飾馬奉納団)

後ろ蹴りさせている(また、ハミの乱暴な扱いが馬に苦痛を与えています)(30番 なみあし會)

1分 後ろ蹴りさせている(また、ハミの乱暴な扱いが馬に苦痛を与えています)(26番 済々黌飾馬奉納団 絆)

45秒 後ろ蹴りさせようとして失敗している(また、ハミの乱暴な扱いが馬に苦痛を与えています)(4番 熊城会)

20秒、45秒 後ろ蹴りさせている(また、ハミの乱暴な扱いが馬に苦痛を与えています)(14番 NTTグループ奉賛会)

-ハミの暴力的な扱いが馬に苦痛を与えている

これまで、祭りを盛り上げるために、馬をあおり、横歩きや右左へとぐるぐる引き回すなどの不自然な動きを強要されてきましたが、これらを実行するため2016年もハミを執拗にひっぱり馬に苦痛が与えられています。
そもそもハミは口という馬の体の中で最も敏感な部分に痛みを与えて馬を制御しようとするものであり、馬を怖がらせ、痛みや苦しみ、怪我の要因となるものです。ハミで舌を切ってしまう馬もいます。
タフツ大学の外科名誉教授ロバート・クック博士(獣医師)は、66 頭の飼養馬と 12 頭の野生馬の頭蓋骨を用いて、ハミによるダメージの証拠の調査を完成させており、この研究によると88%の飼養馬がハミが当たる骨付近の構造に骨または歯のダメージを受けていたということです。不適切なハミの使用は馬にかなりの痛みを引き起こす可能性があります。(注1)そして2016年藤崎八幡宮例大祭で撮影された動画を検証すると、本例大祭におけるハミの使用方法は極めて不適切です。
馬たちの耳は後方に傾斜しており、このことは馬の不安や緊張や痛みを表しています(注2)これらのハミの暴力的な扱いは、環境省の示す「虐待に該当する可能性」のある行為だといえます。

2016年藤崎八幡宮例大祭 耳を後方に倒し、怯えた表情の馬

ハミの暴力的な扱い 2016年動画

19分45秒 ハミの暴力的な扱い(10番 下通繁栄会) 

*馬の感じている苦悩に対して何ら対処が払われなかったことが、この後の後ろ蹴り(45分3秒)を引き起こしたと考えられます。

ハミの暴力的な扱い(33番 高麗門)

5分38秒 ハミの暴力的な扱い(33番 高麗門)

ハミの暴力的な扱い(31番 健軍みゆき友好会)

30秒 ハミの暴力的な扱い(7番 肥後 眞會)

1分 ハミの暴力的な扱い(16番 託麻 北勢會)

ハミの暴力的な扱い(13番 重浦畜産 熊本 凌)

ハミの暴力的な扱い (24 青連馬道會)

注意しなければならないのは、これらの動画は、動画サイトにアップロードされているものを検証したにすぎないということです。例大祭では9月18日だけで5時間にも及ぶコースを馬は歩かされており、馬に対する虐待的行為は実際にはもっと多いものと推定されます。

2016年の例大祭における馬への虐待的行為をふまえ、関係部署(熊本南警察署、熊本北警察署、藤崎八幡宮、熊本市動物管理センター)に再度、提案・要望を提出します。要点は下記になります(2015年の提案・要望事項とほぼ同じです)

2016年例大祭において後ろ蹴りを行わせた奉納団体を検挙、あるいは来年以降の出場を停止すること。
2017年以降の例大祭に出場する奉納団体に対して、例大祭の練習前から後ろ蹴り禁止の旨を周知すること。
祭りを盛り上げるための、馬をあおる、ハミを使用した横歩きや右左、ぐるぐる引き回すなどのパフォーマンスが虐待的行為につながっている為、これらのパフォーマンスを禁止し、馬はまっすぐ歩かせるだけにとどめること。
国の示す「動物の虐待の考え方」を神宮、奉納団体、警察など関係者間で共有すること。
虐待行為、道路交通法上問題となる行為があった際、その場で指導できるよう、例大祭における馬利用の日は、奉納団体ごとに監視員(あるいは警察官)を配備すること。
何が不適切な扱いにあたるかを、神宮、奉納団体、警察など関係者間で情報共有し、2017年以降の例大祭では、馬への不適切な使用を目撃した場合、その場で指導すること。

注1 参考文献
*Equine Health Care News 2013年1月15日「適切なハミの評価と歯の健康」
*馬のハミ制御の病態生理(PATHOPHYSIOLOGY OF BIT CONTROL IN THE HORSE)ロバート・クック1999年発表2007年更新
http://www.bitlessbridle.com/pathophysiology.pdf

注2 参考文献
*雑誌「獣医麻酔と鎮痛(Veterinary Anaesthesia and Analgesia)」2015年1月号 研究論文「馬の痛みの顔」(An equine pain face)
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/vaa.12212/full
*15 Minute Horse Fix 「What Are My Horse’s Ears Telling Me?」2013年1月1日記事
What Are My Horse’s Ears Telling Me?

熊本藤崎八幡宮例大祭の抱える問題
http://www.arcj.org/animals/sacrifice/00/id=659
熊本藤崎八幡宮例大祭-2015年の虐待的行為
http://www.arcj.org/animals/sacrifice/00/id=678

■ 出典・引用元がある場合は以下に表示されます:


 出典・引用元ページは コチラです。

 出典・引用元WEBサイトがある場合は以下に表示されます: ペットファミリー


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