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そう、あれは友人の結婚式。
・・・もう15年も前の話です。
僕は友人の結婚式に出るために、千葉の市街を急いでいました。
開始時間には、まだ余裕があったのですが、腕時計が壊れてしまい、 「折角だから新しい腕時計を買ってから、彼の結婚式に参加しよう」と思っていたのです。
そこで、とある時計店で買った腕時計・・・。
確か1万5千円程度の値段でした。
しかし、この腕時計と僕は、その後10年以上もお付き合いすることになったんです。
何のブランド時計でもない銀色のクロノグラフ時計。
当時の僕は、ある運送会社のサラりーマンでした。
その後、僕が結婚する時も、大阪に転勤になった時も、何十回となく海外に出張に行った時も、酒に酔いつぶれて玄関先でひっくり返った
時も・・・この腕時計を必ず身に付けていたのです。
安物の腕時計だったけど、丈夫でした。
しかし8年が経過した頃・・・流石に傷みが急に出てきました。
商談中にベルトのピンが折れてベルトが取れてしまったのです。
本体はいたって好調でした。
僕は商談の帰り道、大阪の本町地下街にある小さな時計屋に足を運びました。
「こんな安物の腕時計を、わざわざ修理してくれるだろうか?」
「だいたい、この時計の部品はあるのだろうか・・・?」
気恥ずかしさを隠しながら、時計修理が出来るかどうか見てもらったのです。店のおじさんとどんな会話をして何を言ったのか覚えていませんが、確か1,000円程度で
時計修理をしてくれたと思います。
30分程度で直ったと思います。やはり嬉しかったです。
「これでまた、この腕時計が付けられる!」
しかし、傷みは他にも及んでおり、その後も3回程度、ベルトの別部分で同じようにピン外れが起き・・・。
その都度、この店に行き、時計修理をしてもらったのです。
最終的に、2年間ベルトを直し直し
、このクロノグラフ時計を僕は使いました。
本当に、その腕時計は身体の一部だったのです。
これしか腕時計を持っていませんでした。
僕にとっては大事な大事な腕時計だったんです。
今でこそ、5本の腕時計を持ち、いわゆるTPOに併せて使い分けていたりしますが、思いは今も一緒です。
1つ1つの腕時計は、どれも自分の分身です。
時や思い出を演出してくれる、素晴らしい仲間でもあります。自分自自身を演出してくれる、忠実なしもべでもあるのです。
ささやかですが・・・こんな思い出が僕にもあります。
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